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投稿日 2021年3月5日 08:13:49 (サカサカ10)
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東京五輪を目指すチーム(日本U-24)が、今月26日と29日にアルゼンチンを招いて親善試合を行う。欧州組(久保建英、中山雄太、堂安律、三好康児、板倉滉など)を招集することは難しそうなので、国内組にとってはまたとないアピールの場となる。
Jリーグで活躍している選手がその中核を成すのは当然ながら、五輪を目指すチームの活動は1年2ヶ月ぶりで、その間、森保監督をはじめとするチーム首脳陣の評価も、少なからず変化しているはずだ。評価を上げた選手もいれば、下げた選手もいる。
評価を上げた選手の筆頭は三笘薫で間違いないだろう。五輪チームとして最後の活動となった2010年1月のU-23アジア選手権では招集外。23人のメンバーに三笘の名前はなかった。そのメンバー選考を兼ねたジャマイカ戦(2019年12月)でも、出場したのは後半の途中からで、さらに、その1ヶ月前に行われたコロンビア戦は招集外だった。同年6月に行われたトゥーロン国際(フランス)でも5試合中、先発を飾ったのは、わずか1試合に止まっている。昨年の夏、予定通りに東京五輪が行われていれば、三笘は五輪代表チームから外れていた可能性が高い。
一方、昨年7月に再開されたJリーグで、三笘は大活躍。ベスト11に選ばれた。皮肉な結果とはこのことだ。もし、三笘のいない日本五輪チームが、五輪を戦っていたら、なぜ彼を選ばなかったのかと、大きな問題になっていただろう。三笘の腕が突如、上がったのか。森保監督に見る目がなかったのか。答えは分かりやすい。
三笘と森保監督の関係を語る上で、布陣及びポジションも見逃せない点になる。川崎フロンターレでは4-3-3の左ウイングでプレーする三笘だが、森保監督の五輪チームは3-4-2-1だ。左ウイングが存在しない布陣である。三笘はそこで2シャドーの一角としてプレーしていた。サイドか真ん中かと言えば、真ん中で、だ。ドリブラーには不向きなポジションである。森保監督の下で三笘が輝けなかった大きな理由だ。川崎の監督が森保氏だったら、三笘はここまでブレイクしていないだろう。五輪チームでの使われ方を見れば、これまた答えは分かりやすい話になる。
自分自身が関与していない場所で一躍、ブレイクした三笘を、森保監督はこれからどう使おうとしているのか。布陣は従来通り3-4-2-1の2シャードーなのか。4-3-3や4-2-3-1に変更し、左ウイングとして起用するのか。森保監督と三笘の関係は見物だ。
東京五輪が予定通り開催されるなら、サッカー競技の決勝は8月7日だ。その直後には欧州の新シーズン(2021-22)が控えている。欧州組の本音はどうなのだろうか。東京五輪が開催され、日本チームが目標に掲げる金メダル獲得を目指せば、欧州組の所属クラブへの合流は遅れる。ポジション争いに支障をきたす可能性が高い。彼らは、五輪出場に高いリスクを抱えて臨むことになる。
だが、五輪のサッカー競技は、基本的にはアンダーカテゴリーの大会だ。それに、オーバーエイジ枠なる客寄せパンダ的な特例が設けられているため、コンセプトが分かりにくい、真のチャンピオンシップにはほど遠いイベントと化している。自国開催の五輪で金メダルに輝いても、他国から特段、羨ましがられることはない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sugiyamashigeki/20210304-00225801/
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Source: サカサカ10
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